石垣港に海自艇 自衛隊統合演習開始 民間港を使用


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石垣港では陸上自衛隊の車両を海上自衛隊の輸送艇に積み込む訓練が行われた=19日午後3時57分、石垣市八島町の石垣港

 防衛省統合幕僚監部(統幕)は19日、全国で陸海空が参加する3万人規模の自衛隊統合演習(実動演習)を始めた。沖縄県石垣市の石垣港にはこの日昼すぎ、海上自衛隊の輸送艇1隻が入り、その後、与那国町の祖納港に向かった。統合演習で民間港を使うのは初。沖縄県内で電子戦を想定した訓練もある。演習は30日までで、県外の演習には在沖米海兵隊を含む米軍の部隊も初めて参加する。県内では反対集会が開かれた。

 石垣港では19日午後0時50分ごろ、海自の「輸送艇1号」が姿を現し、およそ10分で接岸した。午後3時半ごろから輸送艇に陸上自衛隊のトラック1台を積み込む作業を開始し、午後5時20分ごろに石垣港を出た。訓練は離島航路のフェリーが貨物を積み込む岸壁の近くで実施された。