「指導する先生を抜いてくれて、こんなにうれしいことはない」。喜友名の師である佐久本嗣男さんは、声を弾ませた。自身が1985~89年にかけて達成した世界選手権3連覇の記録をまな弟子が超え「やっと塗り替えてくれて、ほっとした」とうれしそうに語った。
決勝の直後、喜友名から電話で「優勝しました」との報告を受け「よく頑張りました。おめでとう」と祝福の言葉を贈った。渡航前から「負ける要素がない」と断言していた佐久本さん。想定通りの結果に「彼の努力に感謝している」と万感の思いを語った。
喜友名が東京五輪金メダル、世界選手権4連覇を果たし「沖縄の文化、空手の心を世界に発信してくれた」と誇らしげ。一人の空手家として「謙虚さや気配りを大事にできる人であってほしい」とさらなる成長を求めた。