石垣に軽石漂着か 伊原間


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石垣島の海岸で見つかった軽石とみられる灰色の帯状に連なる漂着物=25日午後5時ごろ、石垣市伊原間(読者提供)

 【石垣】石垣市東部の伊原間の砂浜に25日夕、軽石のようなものが漂着しているのを、近くのゲストハウスオーナー、安倍力さん(53)が発見した。小笠原諸島の海底火山噴火の影響による軽石であれば、石垣島への漂着は初とみられる。

 安倍さんによると、25日午後5時ごろ、砂浜を散歩していると、灰色の帯状に連なる漂着物を見つけた。同日朝にはなかったという。帯の幅は数センチ程度で、およそ1キロにわたって続いていた。軽石とみられる石は26日午前中も残っており、1粒の大きさは数ミリ程度だった。

 現場の砂浜から5キロほど南でダイビング店を営む40代の男性は「今日も出港したが軽石は見当たらなかった。だが近くまで来ているのなら心配だ。対策の取りようがない」と語った。

 石垣市水産課によると、これまでに市内の漁船が沖合で操業中、軽石により軽微なエンジントラブルに巻き込まれた例が数件報告されているが、大きな被害は確認されていないという。

 石垣島と八重山の各離島を結ぶ定期船は、26日時点で影響は出ていない。