ヤったぜ!キャンプ地の浦添歓喜 ヤクルト日本一見守る 東京音頭に揺れる傘


この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤
日本一となり歓喜するヤクルトファンら=27日、浦添市産業振興センター結の街(喜瀨守昭撮影)

 【浦添】延長戦の激闘を制し、プロ野球ヤクルトが20年ぶりの日本一をつかみ取った27日夜、春季キャンプ地の沖縄県浦添市は歓喜に沸いた。浦添市産業振興センター・結の街で開催されたパブリックビューイングにはユニホームを着たファン約40人が集結。2年連続最下位から日本一に駆け上ったチームに惜しみない拍手を送った。 

 オリックスの準本拠地・神戸で行われた6戦目は序盤から手に汗握る場面が続いた。試合が動いたのは5回表。1番の塩見泰隆選手が先制タイムリーヒットを放つと、会場内ではこの日最初となる東京音頭が流れ、応援名物の傘が揺れた。観客は高津臣吾監督の言葉「絶対大丈夫」を信じ、全力で選手に声援を送った。

 ヤクルトは多くの回で得点圏に走者を送るも、打線がつながらない場面も多く、ロースコアゲームに。1対1が続く中、延長12回表、代打の切り札川端慎吾選手のタイムリーヒットで勝ち越すと割れんばかりの歓声が上がった。12回裏、最後の打者を打ち取った瞬間、喜びを爆発させ、万歳三唱で優勝を喜んだ。

 県内のヤクルトファンで2019年に結成した琉球燕メンバーの新垣枝里さん(39)=那覇市=は、涙を浮かべながら「本当にうれしい。川端選手はさすが代打の神様。ずっと感動しっぱなし。ヤクルトにはありがとうを伝えたい」と語った。