政治団体の収入は総額20億円 沖縄県内、選挙増え前年比微増


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沖縄県庁

 県選挙管理委員会は30日、2020年分の政治団体の政治資金収支報告書(地方分)を公表した。20年中に解散した団体を含めた収入総額は20億5940万円、支出総額は13億8602万円だった。収入総額は前年比6448万円(3.2%)増で、支出総額は同7193万円(5.5%)増となった。

 20年は県議選と10地方選が実施され、参院選や衆院補欠選、6地方選が実施された19年よりも選挙がわずかに多かったため、収支共に微増したとみられる。

 報告書は報告義務のある各政党や政治団体合計635団体中625団体(提出率98.4%)が提出した。

 20年中の解散団体を含めた収入総額の内訳では、個人や政治団体などからの寄付が5億8389万円で全体の28.4%を占めた。前年比で2億1722万円(59.2%)増え、収入総額を押し上げた。

 そのほか交付金が4億1768万円(総額の構成比20.3%)、事業収入1億8607万円(同9.0%)など。前年繰越金は6億7931万円(同33.0%)だった。支出総額の内訳では寄付交付金や組織活動費などの政治活動費が8億2899万円で、前年比で5452万円(7.0%)増加した。人件費や事務所費などの経常経費が5億5702万円で前年比1740万円(3.2%)増となった。政治資金収支報告書は30日から県選挙管理委員会のホームページで公開される。