「おいしさと、幸せ感じて」 福祉施設にケーキ寄贈へ 沖縄県洋菓子協会


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パティシエの指導を受けながらクリスマスケーキづくりに励む学生ら=1日、那覇市の沖縄製粉サービスセンター

 福祉施設の人たちに食べてもらおうと、沖縄県洋菓子協会(平安名常光会長)のパティシエや調理師を目指す学生らが1日、クリスマスケーキを作った。計320個が2日にも、県共同募金会や県社会福祉協議会を通じて各施設に贈られる予定だ。

 那覇市の沖縄製粉サービスセンターでは、琉球調理師専修学校の学生31人が参加した。伊禮杏花さん(20)は「食べる人に喜んでもらいたいと、1個1個丁寧に作った。おいしさと、幸せを感じてほしい」と思いを語った。材料のチョコレートや外装などは関連業者から提供を受けた。

 歳末助け合い運動の一環で毎年行い、今年で43年。これまでに贈呈したケーキは今回分も含めて計1万200個を超えた。平安名会長は「贈られるケーキはいろいろな人たちの思いのかたまりだ。先輩たちの思いを引き継いで続いている」と話した。
 (知念征尚、写真も)