闘牛界のスター発掘 うるま・候補牛審査会


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
2年連続「優等」に選ばれた岩虎

 【うるま】太い首に隆々とした肩の筋肉―。年に1回の闘牛界の“ミスターコンテスト”である「うるま市闘牛候補牛審査会」が4日、うるま市石川多目的ドームで開かれた。大会未デビューで6歯以内の将来有望とされる若牛32頭がエントリーし、「われこそ一番」と言わんばかりに練り歩いた。最高位の優等には岩虎とシャロレイシーサーが選ばれた。

 審査会は畜産と闘牛観光の振興が目的。市内の各闘牛組合の組合長が審査員を務め、骨格や角、歩き方など闘牛としての資質を審査する。2017年には現重量級王者の「闘勢琥珀」も参加し、優等に選ばれている。

 審査は年齢ではなく、歯の数で2歯以内と6歯以内の2階級に分かれる。6歯以内は、最終審査までもつれ、元軽量級王者ファイティング大吉の息子「ファイティング大悟」と岩虎が取り組みまで行い、1点差で岩虎が優等に選ばれた。岩虎は昨年も2歯以内の優等牛に選ばれており、2年連続となった。市闘牛組合連合会の大城秀司会長は「素晴らしい牛がそろい、甲乙つけがたかった」と講評した。 

(新垣若菜、写真も)

闘牛としての資質を審査される牛=4日、うるま市の石川多目的ドーム