やんばるクラブ、創部41年で沖縄勢初の九州V ラグビークラブリーグ


社会
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ラグビーの九州トップクラブリーグで、県勢初の頂点に立ったやんばるクラブのメンバー(チーム提供)

 ラグビーの九州トップクラブリーグ決勝が5日、熊本県民運動公園ラグビー場で行われ、やんばるクラブが20―17で川南クラブ(宮崎)に勝利し、県勢初の頂点に立った。

 今季はコロナ禍の影響でリーグ戦を変更し、8チームによるトーナメント戦で順位を決定した。やんばるクラブは1回戦、帆柱クラブ(福岡)が棄権したため不戦勝、準決勝で福岡かぶと虫クラブに20―15で勝利した。

 1月に開幕する第29回全国クラブ大会への出場権を得た。やんばるクラブはシードのため、1月23日の2回戦から登場する。

 やんばるクラブが、沖縄のチームとして初の九州制覇を成し遂げた。富平久志主将は「守りでみんなが体を張り、組織力を発揮してくれた」と達成感をにじませた。

 前半は攻め込む回数が多かったが、ゴール前の最後のフィニッシュで阻まれる場面が目立ったという。それでも10―7のリードで折り返した。17―17で並んだ後半20分過ぎ、渡口大貴が約25メートルのペナルティーキックを確実に決めて3点を加え、リードを奪った。最後まで競り合いながらも、チーム一丸の粘りの守備で逃げ切った。

 やんばるクラブは1980年創部で、先輩やOBを含め、現在70人余りでチームを構成する。来年1月の全国大会に向けて、富平主将は「組織力を生かした全員ラグビーで、まずは1勝を目指したい」と決意を込めた。


▽決勝戦

やんばるク
20―17(10―7,10―10)
川南ク(宮崎)