子の学び支えた6氏表彰 琉球新報教育賞贈呈式


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第6回琉球新報教育賞を受賞した(前列左から)田場かおりさん、喜屋武優さん、村上美穂子さん、(後列左から)島袋糸穂さん、比屋定有美子さん、澤岻良子さん=17日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 第6回琉球新報教育賞の贈呈式が17日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。受賞した教諭6氏に琉球新報社の玻名城泰山社長が表彰状と記念品を贈った。

 SDGsの観点から生徒と共に環境問題の解決に取り組む澤岻良子氏(具志川高)は「主体的に学ぶ生徒から、夢と希望をもらっている。一緒に取った賞だ」と述べた。不登校や特別な支援が必要な生徒たちを支えてきた比屋定有美子氏(八重山商工高)は「子どもたちと社会をつなげながら、自己実現に向かわせようと精いっぱいやってきた」と振り返った。

 目に障がいがある子どもたちに、触れて学ぶ自然観察などを続けてきた村上美穂子氏(沖縄盲学校)は「原動力は子どもの好奇心。生き生きした表情に励まされている」と語った。ICT機器を活用したオンライン授業の推進に尽力する喜屋武優氏(玉城中)は「自分が楽しまないと子どもたちも楽しめない。新しい学びを構築していきたい」と意欲を語った。

 保健室で蓄積した情報分析で、けがの発生件数減少に貢献した田場かおり氏(松島小)は「教職員とのチームワークを意識した活動をこれからも続けていきたい」と話した。児童の音楽教育に尽力する島袋糸穂氏(諸見小)は「コロナ下でも学びを止めず、毎日学校へ行きたくなるような授業を目指したい」と気持ちを新たにした。

 同賞は教育現場で地道に真摯(しんし)に子どもたちと向き合い、創意工夫を凝らしている教諭らに光を当てて功績をたたえるもの。琉球新報社が創刊120年を記念して2015年に創設した。

 (嘉数陽)