全国中学校駅伝 男子知念は32位、女子コザは35位 雪解け道で好レース


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 第29回全国中学校駅伝は19日、滋賀県希望が丘文化公園で行われ、女子(5区間12キロ)は稲美(兵庫)が43分36秒で初優勝し、男子(6区間18キロ)は桂(京都)が57分37秒で3年ぶり2度目の制覇を果たした。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、2年ぶりに開催された。

 男子の知念(具志堅源竜郎、富盛琉誠、城間大空、吉田海、金城南々太、原口瞭)は1時間1分59秒で32位、女子のコザ(仲間花梨、渡久地七琉、屋嘉比愛菜、西江姫乃、宮里くらら)は47分4秒で35位だった。

◆知念、好レース 自信につながる

 1区の具志堅源竜郎が会心の走りで26位と好スタートを切った。「10分を切ることができてタイムにも満足。昨日の雪と女子のレース後で地面はどろどろ。顔に泥がかかるほどの状態」と振り返った。

 3区の城間大空主将は区間20位の力走。「上には上がいる」と全国レベルを肌で感じた様子だった。

 上り調子で大会に乗り込んだのは原口瞭。アンカーを初めて任された。「すごく調子が良く、アップの時からいけると感じていた」と持てる力を出し切り、充実感を漂わせた。

 チームの競技力アップに尽力してきた仲里彰悟コーチ(なんじぃAC監督)は「やってきたことは間違いじゃなかった。私たち指導者の自信にもつながる」と手応えを語った。

 上地将樹監督は「足場が悪い中よく走った。成長した姿を見せた3年生に後輩たちも続いてほしい」と奮起を促した。
 (大城三太)

◆コザ 全員奮起、表情充実

 女子コザは慣れないコンディション下で5人とも奮起し、35位という結果につなげた。コースが芝で、前日の雪のためぬかるんでいたことからスパイクを着用してのレースに。44位でたすきを受けた4区の西江姫乃が38位へ、アンカーの2年生、宮里くららが激走して35位に順位を上げた。

 仲間花梨(はな)、渡久地七琉(なる)らが1年生の時に残した2年前の18位が県勢最高位。更新はならなかったが、充実した表情で最後の大会を締めた。

 知念専子監督は「2区からどんどん順位を上げてくれた。昨年中止になった分も頑張ろうと、よく走り抜いてくれた」と選手らをたたえた。
 (大城三太)