森川、梶本さん優秀賞 新聞コンクール 遠藤さん奨励賞


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 全国の小中高校生らを対象にした「第12回いっしょに読もう!新聞コンクール」(日本新聞協会主催)の受賞者、受賞校が21日発表された。県内から優秀賞(小中高各10点)に森川廉也さん(ビージービースクール5年)、梶本凜太朗さん(辺土名高3年)、奨励賞(小中高合わせ120点)に遠藤こよりさん(具志川高2年)の作品が選ばれた。

 同コンクールは、家族や友人らと一緒に新聞記事を読んで、感想や意見、提言などを文章にまとめ応募する。全国から6万4513点、うち県内は998点(小学生159点、中学生567点、高校生272点)の応募があった。

 学校奨励賞には県内から久米島小、西原町立坂田小、座間味村立慶留間小、竹富中、西原東中、興南中、具志川高、辺土名高が選ばれた。

 入賞者への県内表彰式は来年1月22日午前10時半から、那覇市西の県男女共同参画センターてぃるるで行われる。 (高良利香)

「亡き母にささぐ金」 憧れの「諒先生」の姿 森川廉也さん(ビージービー スクール5年)

森川廉也さん

 優秀賞に選ばれた森川廉也さん(ビージービースクール5年)は、東京五輪で金メダルに輝いた男子空手形・喜友名諒選手についての記事「亡き母にささぐ金」(8月7日付沖縄タイムス)を母のシーラさん(46)、祖母の島袋峰子さん(71)と一緒に読んだ感想を書いた。

 5歳から喜友名選手に空手を習っている。「亡くなったお母さんとの約束を果たしオリンピックで優勝した。諒先生は僕のヒーロー」とつづった。

 金メダルを獲得し、まず周囲への感謝を述べたことに感動した。「記事には、先生は負けず嫌いと書いてあって、自分と似ていると思った。先生のように努力を重ねて親孝行がしたい」と述べた。

「教室が苦手な子へ学びの場」 離島留学の経験つづる 梶本凜太朗さん(辺土名高3年)

梶本凜太朗さん

 梶本凜太朗さん(辺土名高3年)は校内フリースクールについての記事「教室が苦手な子へ学びの場」(8月31日付朝日新聞)を母・美岐さん(47)と読んでの感想などをまとめ優秀賞に選ばれた。

 埼玉県出身の梶本さんは小学5年から中学3年まで、沖縄や東京の離島の小規模の学校に離島留学した。その経験と「環境が似ている」と思い、校内フリースクールの記事に目が止まったという。

 「先生と話し合って学ぶペースを決めることができ、コミュニケーション能力や表現力などが身に付いた」との自身の離島留学の経験をつづり、記事にある校内フリースクールのような場が増えてほしいと要望した。

ふるさと納税保護猫支援「行動する人増えて」 遠藤こよりさん(具志川高2年) 

遠藤こよりさん

 遠藤こよりさん(具志川高2年)は「ふるさと納税 保護猫支援」(8月25日付沖縄タイムス)を読んですぐに行動に移し、寄付をしたことなどを書いた。自分も猫を飼っていて「記事から保護猫がたくさんいることを知り、ボランティアで保護活動をしているのが素晴らしいと思った」という。「記事を読んで同じように行動する人が増えたらいいなと思う」と願った。