キングス破竹13連勝 流れを変えた「セカンドユニット」 北海道に84-65 第26戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは3日、沖縄市の沖縄アリーナでレバンガ北海道(東地区)と今季第26戦を行い、84―65で快勝した。球団のBリーグ連勝記録を13に伸ばした。23勝3敗で西地区首位のまま。次戦は天皇杯全日本選手権の試合で、5日午後7時35分から同アリーナで信州との準々決勝を戦う。リーグ戦での次の試合は8、9の両日に同アリーナで行う千葉戦となる。

 試合開始と同時に激しいプレッシャーを受けて7連続得点を奪われたキングスだったが動じない。前日の試合に続き、流れを引き寄せたのはベンチスタートのいわゆる「セカンドユニット」のメンバーだ。負傷で先発ポイントガードが不在の北海道に対し、選手層の厚さで優位に立つ。

 けん引した一人が小野寺祥太。「ファウルが出てもいいから、しっかり守備をやっていこうとメンバーと話していた」と、高い位置からボールを持った相手選手に重圧を掛け、ミスを誘う。

 第1クオーター(Q)終盤にはアレン・ダーラムと連係した守りでボールを奪い、速攻につなげるなど流れを引き寄せ、逆転を演出した。「誰が出ても波が出ないようにプレーしたい」と言う小野寺は「守備でも攻撃でもアグレッシブにやることが大切」と責任感をにじませた。

 前日の試合では「理想のレベルでプレーできていなかった」と終盤にミスが目立ったコー・フリッピンも安定感のあるプレーで引っ張った。いずれもチームトップの6アシスト、3スチールを記録。「攻撃でより良い状況判断をし、守備ではエネルギーを持ち続ける。プレーの基準値を高めたい」と高みを見据えた。
 (長嶺真輝)


▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、4610人)

キングス 23勝3敗
84―65(16―13,23―18,29―12,16―22)
北海道 11勝15敗

 【評】序盤こそ北海道の激しい守備で流れをつかまれたが、選手層で勝るキングスが攻守で安定した力を発揮し、徐々に主導権を握っていった。後半もベンチメンバーの活躍でさらに点差を広げ、危なげなく勝ちきった。

すがすがしい試合

 桶谷大HC(キングス)の話 試合の入りは受け身になってターンオーバーが出てしまったけど、セカンドユニットで優位性が取れた。相手のガードがいない時に速攻も出せた。前日は終盤のもたつきがあったけど、今日はすがすがしい試合ができた。

自分の責任だ

 佐古賢一HC(北海道)の話 第1Qはいい入りができたけど、第3Qで受ける形になり、大きなビハインドを背負ってしまった。選手たちのモチベーションを引き留められず、ターンオーバーの多い試合になった。自分の責任だ。