「頑張ってる?」は余計な一言 キムタツ先生が受験生保護者に助言 開邦高


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「大学が欲しい人材になれば合格する」と語る木村達哉さん=12月24日、南風原町の開邦高校体育館

 開邦高校・中学校PTAによる進路講演会が12月24日、南風原町の同校体育館で開かれた。兵庫県の進学校・灘中高校の元英語教諭で作家の木村達哉さんが保護者ら約60人に、受験直前の子どもへの接し方や進学の意義について語った。

 キムタツ先生として活躍する木村さんは、子どもに学ぶ意欲を持たせるポイントとして(1)計画性(2)健康(3)リラックスできる家庭環境―を掲げた。

 「計画性は教師がスーパー得意なので任せたらいい。保護者は受験生の健康管理と安心して学べる環境をつくるべき」と強調。受験生をイラっとさせてしまう親の失敗例として「頑張っている?」の声掛けを挙げ「むしろ、『めっちゃ頑張ってるやん』と言った方がいい。余計な一言は助手席に座って運転に口出す人のよう。親として不安ならその気持ちを素直に伝える。この時期の声掛けは慎重に」と語った。また、学力向上の仕組みとして楽器演奏やスポーツの技術習得を例に挙げながら「学校や塾で習うだけではだめ。自習の時間に成績が伸びる」と解説し、「今の大学受験の合否は共通テストで決まる。二次試験を考えずに集中して」と助言した。

 (関戸塩)