コロナで学校生活に制限…沖縄の小学校給食室が手作りスコーンに込めた思い


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 那覇市立城西小学校(石川博基校長)の給食室は分散登校が始まった12日の給食で、手作りのスコーンを提供した。その名も「がんばろうスコーン」。新型コロナウイルス感染症の急拡大で、学校生活に制限のかかる児童を応援する思いを込めた。栄養職員の仲村渠卓也さん(32)は「大変な状況が続くが、給食が少しでも児童の支えになってくれたらいい」と話している。

 同日の給食はスパゲティミートソースなど児童に人気の献立。分散登校が決まり、仲村渠さんが一から献立内容を作り直した。スコーンは午前6時から粉の配合を始め、調理員7人と、同日登校した児童と教職員の410食分を1個ずつ丁寧に成形して焼き上げた。

 1年の仲原悠(はる)さん(7)は「スコーンはチョコチップ入りでおいしかった。給食の先生たち、頑張ってくれてありがとうって思う」と笑顔。後眞地清花教諭(28)は「給食を通じて子どもたちに元気を与えてくれてありがたい」と目を細めた。
 (新垣梨沙)

児童を応援しようと「がんばろうスコーン」を提供した栄養職員の仲村渠卓也さん(中央)ら=12日、那覇市の城西小学校(喜瀨守昭撮影)
「がんばろうスコーン」を頬張る子どもたち