米軍ヘリ緊急着陸「重大事故につながりかねない」沖縄知事、情報求める


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記者会見する玉城デニー知事=14日午前

 沖縄県渡名喜村渡名喜島の村有ヘリポートに普天間飛行場所属のAH1Z攻撃ヘリが緊急着陸した問題で、玉城デニー知事は14日の定例記者会見で見解を問われ「人命財産に関わる重大な事故につながりかねず、周辺住民にも非常に大きな不安を与えることは間違いない」と指摘した。

 県基地対策課から電話で防衛省と在沖米海兵隊に原因究明と再発防止、安全管理徹底を申し入れると明らかにした。その上で「詳細が明らかになっていない」とした上で、さらなる情報提供を求める考えを示した。

 米軍機の事故やトラブルが後を絶たないことに「機体の点検・整備に十分な時間を掛けていなかったり、要員が不足したりしているのではないか。軍の内部に問題があるのではないかと再三、指摘しているが、納得できるほど詳しい説明は受けていない」と語った。整備・点検や連絡の徹底を引き続き求めていく考えを示した。

 AH1Zは13日午後6時半ごろ、渡名喜村のヘリポートに緊急着陸した。14日午前11時現在、まだヘリポートにとどまっている。