岸本氏、渡具知氏が届け出 名護市長選告示 辺野古移設問題が最大の争点


この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
岸本洋平氏(左)、渡具知武豊氏(右)

 【名護】任期満了に伴う名護市長選挙が16日告示された。午前8時半までに届け出順に、新人で前市議の岸本洋平氏(49)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=と、2期目を目指す現職の渡具知武豊氏(60)=自民、公明推薦=の2氏が立候補を届け出た。

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題を最大の争点に、全国的にも注目を浴びる選挙戦の幕が開けた。17日から期日前投票が始まり、23日に即日開票される。

 政府与党からの支援を受ける渡具知氏に、玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢の岸本氏が挑む一騎打ちの構図となる見通しだ。辺野古移設問題のほか、渡具知氏の市政運営への評価、新型コロナウイルスへの対応などが争点となる。

 辺野古移設が争点化してから7度目の市長選となる。選挙結果が移設計画の進ちょくに影響を与えるだけに移設を推進する政権と、移設反対を掲げるオール沖縄の双方が秋までに実施される県知事選と並ぶ最重要選挙と位置付ける。

 知事選や参院選、各首長選などが実施される「選挙イヤー」の初戦でもあり、同じく16日告示の南城市長選と共に、結果は今後の県内政局にも大きな影響を与える。

 年末年始からの新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、両陣営とも活動の制限を余儀なくされており、その影響が結果にどう響くかも注目される。

 岸本氏は市長選への立候補に伴い、市議を自動失職した。公選法の規定で市議補選は実施されない。

 15日現在の選挙人名簿登録者数は5万561人(男性2万4887人、女性2万5674人)。

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