健康的で懐にも優しいランチを iNUBi(いぬび)(本部町)<うちなー味まーい42>


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たくさんの小鉢がメインメニューに添えられる「日替わり定食」の煮込みハンバーグ(提供)

 毎日来ても飽きない小鉢やデザート。本部町浜元の町陸上競技場のすぐ隣で2019年8月にオープンした「お食事処 iNUBi(いぬび)」。胃袋と懐にも優しい980円の日替わり定食には、5種類ほどの小鉢が添えられる。夢だったレストランを営む橋本久恵さん(40)は「健康的でおいしいランチを楽しんでもらおうと、真心を込めて作っている」と話す。

 「チキン南蛮定食」「白身魚フライ定食」「若鶏のおろしポン酢定食」。トマトベースの自家製タレやタマネギをふんだんに使った特製タルタルソースを用いる。サラダのドレッシングは研究を重ね完成させた。

 野菜も十分取ってもらおうと、ゴーヤーチャンプルーなどを小鉢に仕込む。小鉢とスープは接客担当の娘の菜々子さん(20)と相談し、変化を持たせる。ご飯は大盛りや少なめなど客に合わせて対応する。

 店名のiNUBi(いぬび)はうちなーぐちでカクレクマノミを指す。「いぬびが集まるイソギンチャクのように、お客さんが集えるお店に」との思いを込めた。家族総出で手作りした石造りの階段を上がると、看板が掲げられ、海を愛する橋本家が撮りためた写真が店内に並ぶ。久恵さんは「幅広い年代の人に楽しんでほしい」、菜々子さんは「お客さんの笑顔が励み」と話した。営業時間は午前11時から午後3時(ラストオーダーは午後2時)。水曜定休。本部町浜元605の1。(電話)0980(43)0149。平日のみ予約可。

(松堂秀樹)

「新鮮な食材と自家製ドレッシングを楽しんでほしい」と話す橋本菜々子さん=7日、本部町浜元の「お食事処 iNUBi(いぬび)」