名護市長選きょう投開票 午後11時ごろ大勢判明の見通し


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(左)打ち上げ式で最後の訴えを行う岸本洋平氏=22日夕、名護市大北(ジャン松元撮影) (右)打ち上げ式で最後の訴えを行う渡具知武豊氏=22日夜、名護市城(大城直也撮影)

 任期満了に伴う名護市長選挙は、23日に投開票される。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題を最大の争点に、移設阻止を掲げる「オール沖縄」勢が推す新人で前市議の岸本洋平氏(49)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=と、移設を進める政権与党が支援する現職の渡具知武豊氏(60)=自民、公明推薦=が激しい選挙戦を繰り広げてきた。選挙結果は辺野古移設計画の進捗(しんちょく)に影響を与え、県知事選を天王山とする「選挙イヤー」の初戦としても大きな意味を持つ。大勢判明は23日午後11時ごろの見通しだ。

 辺野古移設が争点となって7度目の市長選となり、辺野古沿岸部への土砂投入後は初めて。渡具知市政1期4年への評価や経済・地域振興、子育て支援、新型コロナウイルス対策なども争点となる。

 選挙戦最終日となった22日、岸本、渡具知両陣営は市内で打ち上げ式を開き、必勝に向けて気勢を上げた。

 岸本氏は大北5丁目交差点で打ち上げ式を開き、「平和で豊かな誇りある名護市を市民と築く。辺野古に新たな基地はいらない。子どもたちの未来に基地負担を残すわけにはいかない」と訴えた。

 渡具知氏は名護十字路で打ち上げ式を開き、「私が実現した公約で少しずつ変わる名護市を市民に実感してもらいたい。この発展を止めてはいけない。もっと住みよい名護市を目指す」と訴えた。

 投票は市内17の投票所で23日午前7時~午後8時に行われる。開票は午後9時から、21世紀の森体育館で。当日有権者数は4万9959人(男性2万4593人、女性2万5366人)。

(’22名護市長選取材班)