第4次嘉手納爆音訴訟きょう提訴 原告3万5566人、基地騒音訴訟で国内最大


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ごう音を響かせながら離陸するF15戦闘機=26日9時12分、米軍嘉手納基地(大城直也撮影)

 米軍嘉手納基地の周辺住民が、米軍機の騒音被害を訴えて夜間・早朝の飛行差し止めなどを求める第4次嘉手納爆音訴訟が28日、那覇地裁沖縄支部に提起される。原告は0歳から106歳まで、1万2049世帯の3万5566人を予定。全国の基地騒音訴訟で最大数となる。日本復帰50年の節目の年に、静かな夜を求めて4度目の法廷闘争に入る。

 原告は基地周辺で国が定めた騒音コンター(分布図)で、うるささ指数(W値)75以上の区域内の住民で、居住自治体は嘉手納町、北谷町、沖縄市、うるま市、読谷村、宜野湾市、北中城村、恩納村の8市町村になる。

 弁護団によると、騒音コンター内だがこれまで原告に入っていなかった宜野湾市伊佐などの住民が新たに加わった。

 1次訴訟は日本復帰10年目の1982年に起こされた。追加提訴を含め原告数は約900人だったが、訴訟を重ねるたびに増加している。3次訴訟の提訴は2011年4月で、21年3月に確定した。