「元のミャンマーを取り戻したい」弾圧の1年、写真で記録 那覇で2月1日まで開催


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ミャンマー写真パネル展示会への参加を呼び掛ける在沖縄ミャンマー人会のトウヤソウ事務局長(左)=30日、那覇市安里の同会事務所

 ミャンマーで起きた国軍によるクーデターから2月1日で1年となる。在沖縄ミャンマー人会(チョチョカイ会長)は30日から、ミャンマー写真パネル展示会を那覇市安里の栄町市場東口の同会事務所で開催している。2月1日までで、時間は午前10時~午後4時。トウヤソウ事務局長は「1年がたってもいまだに国軍に殺される人や家を奪われる人がいる。国際社会として何ができるか、日本にも考えてほしい」と呼び掛けた。

 写真展は昨年5月から始まり、今回で7回目。武力で弾圧する国軍や目の前で家族を亡くす人、市民の家が焼かれる様子などミャンマーの現状を、写真を通して伝えている。

 同国内では2月1日に、出勤や外出をしない「サイレントストライキ」が市民間で呼び掛けられている。だが休業をSNSで発信した市民が拘束されたり建物を奪われたりしているといい、直近の様子も紹介する。

 会場ではTシャツやミャンマーコーヒーなどの販売もあり、売り上げの一部はミャンマー市民に寄付する。トウヤソウ事務局長は「元のミャンマーを取り戻したい。今まで亡くなった人たちのためにも諦めない。自分たちは自由を求めているだけだ」と話した。
 (中村優希)