御茶屋御殿の復元を「検討」 県が計画素案を提示 首里杜地区整備委


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首里カトリック教会・幼稚園の敷地内に残る御茶屋御殿の遺構=2015年12月、那覇市首里崎山町

 首里城周辺のまちづくりに関する「首里杜(すいむい)地区整備基本計画検討委員会」(池田孝之委員長)が3日、那覇市内で開かれ、県が基本計画の素案を提示した。那覇市や市議会が復元を求めている「御茶屋御殿(うちゃやうどぅん)」については具体的な方針を示さなかったものの、「課題解決に向け、那覇市、県、国で連携して実現可能な方策等の検討を進める」と記した。

 基本計画の期間は2022年度から31年度までの10年間。基本方針に(1)古都首里を感じる景観の創出(2)歴史文化資源などの保全・整備・活用(3)暮らしと観光が両立した住みやすく魅力的なまちづくり―を掲げ、まちづくりの目指す姿や、具体的な施策と各機関の役割を示した。

 計画の実現に向けて必要な取り組みを議論し、事業の進捗(しんちょく)なども確認する「首里杜まちづくり推進協議会(仮称)」の設置を盛り込んだ。県は3月末までの策定を目指す。
 (当銘千絵)