J2徳元と新垣、闘志を胸に県外キャンプ「数字にこだわる」「仕掛けたい」


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チーム3季目に向けてさらなる成長を誓う徳元悠平=1月16日、岡山市内(ファジアーノ岡山提供)

 新シーズンに向けて県外でキャンプを開始した県勢Jリーガーが、今季の飛躍を誓いトレーニングに励んでいる。J2ファジアーノ岡山のDF徳元悠平(那覇西高―城西国際大出)は沖縄キャンプの中止を受け、岡山でのチーム練習を経て5日まで宮崎でキャンプを行う。新天地のJ2モンテディオ山形でプレーするMF新垣貴之(小禄中―流通経済大柏高―流経大出)は、6日まで鹿児島で汗を流している。

 岡山3季目の徳元。「僕自身はアシストとゴールの合計で10になるようにしたい。明確な目標として数字にこだわりたい」とJ1昇格へ抱負を述べる。

 昨季は42試合中39試合に出場し、アシスト2。主力としてチームを支えた。「去年は終盤にかけていいゲームができた。監督、コーチ、選手も替わった。新しいメンバーにチームの現状を伝えることができれば、前半戦からいいスタートを切れる」と、コミュニケーションでチームをつなぐ役割を担うつもりだ。

新天地で飛躍を目指す新垣貴之=1月25日、静岡県内(モンテディオ山形提供)

 昨季について「得点できる場面でシュートを外した。もっと考えながら冷静にプレーすればいいゲームができると感じた」と自身を見詰め直す。「岡山1年目のおととしは期待されて迎えられたが、個人成績も順位も悔しい1年だった。去年はいろいろ学ぶ機会を得て、考え方がすごく成長した。今季は数字にこだわってやっていく」と熱いまなざしを向けた。

 山形に移籍した新垣。昨季所属した北九州がJ3降格を味わい、チームとしても個人としても苦しいシーズンとなった。2019年にはJ3優勝に貢献しJ2昇格も経験したが「(降格も昇格も)その状況にならないと分からないチームの雰囲気があり、言葉では表現できない部分もある。この経験を若い選手に伝えていきたい」と思いを込める。

 昨季は北九州で33試合に出場し3ゴール。「いろんな試合を見てサッカーをもっと勉強したいと思った1年だった。結果は出なかったが、戦術面で理解度が増し、自分の中でプレーの幅が広がった」と振り返る。

 新シーズンも引き続きJ2でプレーする。ピーター・クラモフスキー監督率いる山形について「選手の大きな入れ替わりはなく、昨季のスタイルを継続させつつ、完成度を高くした進化が求められている」と感じている。サイドで起用されると考えており「裏に飛び出すプレーを求められている。重要なサイドを担い、アシストを量産したい。いざという時には個々の力も求められる。チャンスがあれば仕掛けたい」と強い決意を示した。
 (大城三太)