平良、UFCと契約 米総合格闘技団体、県出身者で初


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UFCと契約を交わした平良達郎(提供)

 総合格闘技修斗の世界フライ級チャンピオンでプロデビューから10戦無敗の平良達郎(小禄高出、ザ・パラエストラ沖縄)が6日までに、米国を拠点とする世界最高峰の総合格闘技団体アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UFC)と契約した。県出身者では初。春ごろに出場が予定されている。現在米国内で修行中の平良は本紙取材に「強くなってデビュー戦をしっかり勝ちたい」と意気込みを語った。

 契約は、平良が所属する米総合格闘技スポーツマネジメント会社「イリディアム・スポーツ」が4日に発表した。

 UFCは総合格闘技団体の中でも歴史が古く、修斗競技者である平良のように、世界各地でそれぞれ各種の競技に打ち込んできた選手が多く集う。

 師匠でザ・パラエストラ沖縄の松根良太会長によると、本来なら査定試合を経て契約に至るというが、平良はそれを飛び越して契約を決め、デビュー戦に挑むことになった。松根会長は「無敗の実績だ。すぐに本契約を取れないか打診はしていたが、難しいと思っていた。本当に驚きだ」と手放しで喜んだ。業界から“超”新星と評価される逸材の戦いぶりに大きな期待が掛かる。

 平良は「うれしい気持ちと同時に焦る気持ちもある。しっかり練習してデビュー戦に勝ち、日本人初のUFCチャンピオンになるという強い気持ちを持って憧れの舞台に挑戦したい」と闘志を燃やした。
 (謝花史哲)