沖縄、島ぐるみの抵抗描く 文化座「命どぅ宝」迫真の演技 


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熱演する瀬長亀次郎役の藤原章寛さん(右)と阿波根昌鴻役の白幡大介さん=10日、那覇市泉崎の琉球新報ホール(喜瀨守昭撮影)

 劇団文化座特別公演「命(ぬち)どぅ宝」(劇団文化座主催、琉球新報社共催)が10日、沖縄県那覇市泉崎の琉球新報ホールで上演された。同作は1950年代の米軍による土地強制接収に沖縄の住民らが抵抗した「島ぐるみ闘争」を題材にした。文化座の俳優らの迫真の演技に引き込まれ、観客の拍手と指笛が鳴り響いた。沖縄で初上演となった。

 鑑賞を希望する高校生らに贈られた、クラウドファンディングで鑑賞した高校3年の栁澤(やなぎさわ)瑠里さん(18)は「当時を見たかのような感覚になった。心の底から(役者の)思いがガツンとぶつけられたようだった」と話した。

 11日午後2時に琉球新報ホール、13日午後1時に名護市民会館大ホールで開かれる。

 チケットの申し込みは劇団文化座(電話)03(3828)2216。 (田中芳)