雪遊びで夢の時間 新潟の小学校から贈り物 金武町・嘉芸小


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六日町小学校から贈られた雪

 【金武】金武町立嘉芸小学校に3日、交流のある新潟県南魚沼市立六日町小学校から雪が届き、1~3年生の児童が元気いっぱいに雪遊びした。普段、雪を見ることのない沖縄の子どもたちに、雪遊びを体験してほしいと六日町ライオンズクラブ「雪の宅配ACT」が実施しており、今年で26回目となる。

新潟県南魚沼市立六日町小学校から贈られた雪のプレゼントに喜ぶ児童ら=3日、金武町の嘉芸小学校

 六日町小5年生62人とライオンズクラブは1月31日に校庭に積もった新雪を集め、発泡スチロールの箱に詰めて沖縄に発送した。箱には六日町小学校の児童によって、雪だるまや雪の結晶がかわいらしく描かれ、沖縄の「友達」に宛てたメッセージと南魚沼市を紹介する手作りの壁新聞も梱包(こんぽう)された。嘉芸小学校のほか、本部小学校にも発送し、8箱ずつを贈った。

 嘉芸小学校では、3日の節分の日に雪が到着すると、児童らが大喜び。小さな雪だるまを作ったり、豆まきならぬ「雪まきだ?! 鬼は? 外!」と、雪合戦をしたりと、雪が溶けてしまうまでの「夢の時間」を“全集中”で楽しんだ。

雪遊びを楽しむ児童ら

 2年生の児童は「手が真っ赤になるまで雪投げして遊んだ。楽しかった」と話し、3年生の児童は「六日町小学校の皆さん、雪を届けてくれてありがとう。雪合戦して遊びました」と、おのおの感謝を述べた。

 同校の松田和美教頭は「コロナ禍の中、児童たちも貴重な雪遊びができたことに感謝している。例年、夏は六日町の児童を招いて海遊びやエイサー体験をしてもらい、冬は嘉芸小の児童が六日町でスキーやかまくら作りなどをしている。互いの地域ならではの遊びや文化を体験し交流していたが、今はコロナで中断している。昨年は児童に新潟のせんべいのプレゼントがあったが、また早く交流できる時が訪れてほしい」と話した。

 (池辺賢児通信員)