介護離職をなくしたい 沖縄市「ハレルヤ」がサポート事業 相談窓口や病院付き添いサービスも


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サポート事業をPRする大城五月代表

 【沖縄】沖縄市胡屋で居宅介護支援や高齢者らの病院付き添いサービス事業を行っている合同会社「hareruya(ハレルヤ)」(大城五月代表)が、介護のための離職をなくすための支援サポート事業を立ち上げた。

 同社は2021年7~8月に県内企業400社、従業員300人を対象に「仕事と介護の両立に関するアンケート調査」を実施し、104社、従業員300人から回答を得た。回答した企業の4分の1で家族の介護を理由とした従業員の離職があり、従業員回答では半数が仕事を継続できないとの回答だった。

 また「将来の見通しが立てにくい」「介護保険の仕組みが分からない」などの不安を抱えており、「急な介護で仕事を休むことができる環境」や「勤務先の介護に関わる支援制度の理解」など、職場や家族の協力や理解と「公的介護保険制度の仕組みの理解」にニーズがあることが明らかになった。

 これを受け「仕事と介護の両立サポート 晴れるや」事業をスタートし、いつでも視聴できるオンライン配信講座などの介護に関する情報発信や社内介護相談窓口設置、介護相談、介護有資格者による病院付添サービスを1月から開始した。

 大城代表は「収入面での不安や社会的孤立の深まりにより、精神的にも追い込まれる望まない介護離職を防ぎたい。相談しながら、一緒に仕事と介護の両立支援体制を確立していきたい」と思いを述べた。

 事業説明動画はhttps://www.youtube.com/channel/UCTYKXz1S8gJ6IJZQnBWfIqAから視聴可能。問い合わせはハレルヤ(電話)098(800)2839。  (喜納高宏通信員)