沖縄県民の意見、募集しています 復帰50年の建議書や宣言でアンケート 3月11日まで


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄県庁(資料写真)

 玉城デニー知事は18日、沖縄の日本復帰50年の節目となる今年5月ごろに発信予定の新たな建議や宣言について、県民意見を募るアンケートを開始した。県のホームページなどから調査票に回答する。締め切りは3月11日。県は県民アンケートのほか有識者からの意見も踏まえ、発信の在り方を決定する。

 県民アンケートは今後50年先の沖縄について、重視することを最大10項目選択してもらう。選択できる項目は「自然環境」や「伝統・文化」「景観・風景」など。

 18日の記者会見で玉城知事は「建議・宣言に込めてほしいキーワードなど、簡単な意見でも構わないので広く思いを聞きたい」と呼び掛けた。

 有識者との意見交換は、50年前の復帰を前に、琉球政府の屋良朝苗主席(当時)が日本政府に示した「復帰措置に関する建議書」(屋良建議書)で掲げた理念を踏まえて実施する。

 屋良建議書は県民福祉を最優先に考える基本原則に立って、(1)地方自治権の確立(2)反戦平和の理念を貫く(3)基本的人権の確立(4)県民本意の経済開発―などを骨組みとする新生沖縄像を掲げた。県はこれら四つの理念に基づいて有識者を選定し、意見を聞いていく。

 県民アンケートの回答は電子申請やメール、ファクス、郵送で受け付ける。問い合わせは(電話)県企画調整課098(866)2026。