静かな夜「取り戻す」 第4次嘉手納爆音訴訟 3万5566人の原告団発足


この記事を書いた人 Avatar photo 山城 祐樹

 【中部】第4次嘉手納爆音訴訟の原告団結成総会が27日、読谷村文化センター鳳ホールで開かれた。集団訴訟で国内最大規模となる3万5566人の原告団が発足。原告団準備会会長の新川秀清氏の原告団長就任が承認された。1月28日に提訴したが、新型コロナウイルスの影響で総会は延期となっていた。原告団は「静かな夜を取り戻そう」と決意を新たにした。

 結成総会には6支部の代表など約150人が集まった。予算案や役員選出案などが承認されたほか、長期にわたる裁判闘争への決意を記した結成宣言、総会スローガンなどが採択された。

 新川団長は、復帰50年を迎えるにもかかわらず、沖縄の基地を取り巻く状況は悪化していることを指摘。「私たちはただひたすら、人間が当たり前に生きていけるウチナーでありたいと願っている。『静かな夜を取り戻す』という決意を込めて、チムグクルを一つに頑張り抜こう」と気勢を上げた。原告団は夜間早朝の飛行差し止めや、騒音被害に対する損害賠償などを国に求めていく。
 (石井恵理菜)