【一覧表】現金、車受領も…平成以降の沖縄の公共事業汚職


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 平成となった1989年以降、県内では公務員や首長らが業者側に便宜を図り、現金や物品などを受け取り収賄容疑などで逮捕された事件が複数あった。

 94年には県営団地の用地選定を巡り、県南部土木事務所の課長が県土木建築部住宅課の係長時代に、便宜を図った見返りに業者側から現金約1千万円を受け取って逮捕された。

 2021年、前宮古島市長が現職の時、陸上自衛隊の配備に伴う国の用地取得を巡り、所有者の業者に便宜を図った見返りとして現金600万円を受け取ったとして逮捕された。

 金武町塩原地区のリゾート開発を巡り94年、業者に有利な計らいをするためと知りながら、町長が業者から約400万円を受け取り逮捕された。

 91年には、県北部土木事務所建築課長が県土木建築部住宅課主任技師の時に、県発注の県営住宅に関わる野外設計の予定価格を漏らし、業者側から約100万円相当の車を受け取って逮捕された。

 17年、渡名喜村発注の公共工事を巡り、水増し発注を村職員に働きかけた教育長が、業者から見返りとして現金30万円を受け取り、あっせん収賄容疑で逮捕された。
 (友寄開)