山城4位、沖縄県勢トップを走り抜く 安定したゴルフ維持 ダイキン女子


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18番 バーディーにつながるアプローチをピンそばに寄せる山城奈々=6日、南城市の琉球GC(大城直也撮影)

 女子ゴルフの第35回ダイキンオーキッドレディストーナメント最終日は6日、南城市の琉球GC(6590ヤード、パー72)で行われた。女子ツアー今季開幕戦。20歳の西郷真央が8位から6バーディー、1ボギーの67と伸ばし、5打差を逆転して通算10アンダーの278でツアー初優勝を飾った。賞金2160万円を獲得した。73だった前日首位の黄アルム(韓国)が1打差の2位。西村優菜が通算8アンダーで3位だった。15位で出た県勢トップの山城奈々は5バーディー、1ボギーで四つスコアを伸ばし7アンダーで4位に順位を上げた。前日首位の渡辺彩香は75と崩れ、勝みなみ、山下美夢有とともに山城と並んだ。アマチュアの荒川怜郁は4アンダーで10位につけ、ベストアマチュア賞を獲得した。仲宗根澄香、アマの島袋ひの、宮里美香は21位、大城さつきは29位、川満陽香理は35位、アマの星川ひなのは41位だった。昨季賞金女王の稲見萌寧は4アンダーで10位。(出場58選手=アマ3、晴れ、気温19.5度、北北東の風6.0メートル、観衆2943人)

 パー5の最終18番ホール。グリーン右横からふわりと浮かせた3打目は、ピンに直撃しカップのそばに着地した。沸き上がる観客。この日、五つ目のバーディーを奪い4位に浮上した山城奈々は、地元開催の今季開幕戦を初日から県勢トップのまま走り抜けた。

 ショット、パット、アプローチ全てが安定していた。ティーショットは最終日も感触が良く、飛距離のある一打で試合運びを優位に進めた。

 ショットが乱れても立て直し、パーをセーブできた。ボギーはバンカーからの3打目で苦しんだ9番だけだった。

 精度が求められるパー3でもショットが光った。8番でピンそば数十センチに落とし手堅くバーディー。13番はピンまで1・5メートルに寄せ絶妙なタッチで沈めた。

 このオフにさらに強化してきたドライバーショットは抑えて打っても「飛距離は落ちない」と大会を通して十分な手応えをつかんだよう。

 今季ツアー出場権は得られなかったが、推薦で出場した大会が過去最高のスタートとなり大きな弾みに。「今後出られる試合で成績を残していきたい」と躍進を誓った。
 (謝花史哲)