賭博ゲーム機「ジャックポット」根絶へ 嘉手納署など飲食店で啓発


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違法賭博の廃絶に向け気勢を上げる嘉手納社交飲食業組合の知念正組合長(右から4人目)と警察官ら=2日、嘉手納町

 【嘉手納】沖縄県警生活安全企画課と嘉手納署は2日、嘉手納社交飲食業組合と連携し、ゲーム機「ジャックポット」による賭博などの違法行為の根絶に向け、啓発活動を実施した。

 町の通称「新町通り」で同日午後8時半ごろ、嘉手納署員ら複数人がカラオケ店やスナックを回り、広報用チラシやステッカーを配布し、店主らに賭博などの違法行為の撤廃を呼び掛けた。活動に参加した知念正同組合長(60)は「違法行為のない明るい町として、一層盛り上げていきたい」と意気込んだ。

賭博行為が可能なゲーム機「ジャックポット」=2月、本島南部の店舗

 「ジャックポット」は現金を直接賭け賭博行為が可能な卓上型ゲーム機。県警によると、バーや居酒屋などの飲食店での設置が多く、両替機として置かれている店舗もある。低額からゲームができることなどから、賭博行為としての認識が薄いものの、遊技者や設置店舗は法令に抵触する恐れがある。

 県警は2月21日から3月4日を行政立ち入り強化期間とし、ジャックポットなどが設置された店舗を風営法違反容疑などで摘発した。また、複数の店舗にゲーム機の撤去要請をしており、今後も、違法行為の根絶に向け、働き掛けを進めるとしている。

(高辻浩之)