まるでヤギの目玉!? べっ甲あめ開発 多良間島の小学生がSDGs学び卒業制作


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ヤギの目をモチーフに児童が開発したあめ玉

 【多良間】多良間小学校6年生13人は3日、ヤギの目をモチーフに開発したべっ甲あめ「ヤギのあ目ぇ~玉」を村役場で販売した。役場職員らから「本当にヤギの目玉だ」と驚きの声が上がる中、あっという間に完売した。

 あめは6年生が1年間かけて学んできた多良間島版SDGsの卒業制作で開発した。SDGsの17項目から「働きがいも経済成長も」と「住み続けられるまちづくりを」の二つをテーマに、児童全員が社員の「メェーメェースマイル会社」を2月に設立した。

 社員となった児童らは身近にいるヤギをテーマに設定し、簡単に作れるべっ甲あめで「ヤギの目玉」を表現した。考案から開発まで約1カ月かけた。原料の黒糖の分量を変えることで琥珀(こはく)色の濃淡や味の変化も生み出した。

 3日、児童らは村教育委員会や観光振興課、産業経済課などを訪れて一つ10円で販売した。

あめ玉を開発、販売した6年生ら=3日、多良間小学校

 「ヤギの目玉に着目したのは意外で良い」「本当にヤギの目玉だ」などと職員らの感触も良く、完売した。池城三千雄教育長は「あめの次は何を開発してくれるか楽しみ」と期待を寄せた。

 6年生の児童さんは「焦げないか注意しながら丸い形を作ることが大変だった。たくさんの人に食べてもらえるとうれしい」と話した。

(清村めぐみ通信員)