那覇まで25分…新公共交通で魅力ある街づくり 与那原町、シンポで議論


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水間毅東京大学大学院特任教授(中央)を招いて開かれたシンポジウム。照屋勉町長(右)、神谷大介琉大工学部准教授(左)=2月26日、与那原町上の森かなちホール

 【与那原】住民が住みよく、ドライバーにとっても魅力あるまちづくりを目指し、与那原町は2月26日、公共交通シンポジウムを上の森かなちホールで開催した。

 水間毅東京大大学院特任教授が「新たな公共交通(LRT)と自動運転等の最新交通技術について」と題して基調講演し、照屋勉町長がMICE(マイス)施設について報告。第2部で水間特任教授と照屋町長、神谷大介琉球大工学部准教授がファシリテーターを務め「最適な移動手段と今後の交通体系について」のテーマでパネルディスカッションを行った。

 水間特任教授は、新たな公共交通システムから鉄道の自動運転技術の進展、公共交通の今後の展望について解説。公共交通は道路、橋などと同じ社会基盤との意識付けの下、低炭素社会実現のためにも必要で、サステナブル、バリアフリーなどを意識したまちづくりとの連携も重要と説いた。

 照屋町長はMICE来場者でさらに混雑が予想されることから、最低でも那覇まで25分でつながる公共交通と脱炭素社会に貢献する電気・連節バスの導入に向けて取り組んでいくと述べた。

 一番前の席では沖尚中2年の宮崎琉潮さん(14)も大人たちと一緒に参加した。これから公共交通がどのように変わっていくのか学ぼうと、熱心にメモを取っていた。

(知花幸栄通信員)