米須が猛チャージで逆転V 精神的な成長実感 全琉アマゴルフ最終日


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
18番 バーディーを狙う米須清幸=31日、恩納村のPGMゴルフリゾート沖縄(喜瀬守昭撮影)

 後半4バーディーの猛チャージで一般男子の米須清幸(カヌチャ)が逆転し、初優勝をつかんだ。11番でOBからのダブルボギーもあったが立て直した。「気持ちが折れなくなってきた」と精神的な成長を実感する。それでもアンダーにできなかったことに「優勝はうれしいけど、スコアは納得がいっていない」と課題を見つめた。

 前半はパッティングが短く3パットを連発。二つスコアを落としたが、後半は修正に成功した。ティーショットがOBとなるミスにも動揺はなかった。13番のパー3で9メートルの上りフックラインを読み切り、バーディーパットを沈め「気持ちが乗った」。15番パー4、最終パー5でスコアを伸ばしイーブンパーに戻した。

 兄の影響で小学1年生からゴルフを始めた。練習に集中できる環境を求め、北谷から名護市の久志中に進学した。高校は興南に入学し4月から3年生になる。

 今年は高校の九州大会優勝と、全国で10位以内に入ることを狙う。その先に「プロになって世界に羽ばたける選手になりたい」と目標を見据える。高校最後の年に結果を残し、全琉アマでも連覇を目指す。
 (謝花史哲)


 第60回全琉アマチュアゴルフ選手権(主催・県ゴルフ協会、琉球新報社、特別協賛・住友生命)最終日は31日、恩納村のPGMゴルフリゾート沖縄で各部門(いずれもパー72)の決勝が行われた。一般(7265ヤード)は2位で出た米須清幸(カヌチャ、興南高)がイーブンパーの72で回り通算5オーバーで初優勝を飾った。女子A(6103ヤード)は首位に4打差の2位から、宮城杏(カヌチャ)が2オーバーの通算5オーバーで頂点に立った。50歳以上で競うシニア(6516ヤード)は首位タイで出た安喜正満(PGM)が5オーバーで優勝した。60歳以上のミッドシニア(6250ヤード)は通算4オーバーの仲松景弘(PGM)が首位を守った。女子B(5044ヤード)は、2位からトップの金城歩未(フリー)に追い付いた金城円(美らオーチャード)がプレーオフの末に栄冠を手にした。決勝は一般84人、シニア57人、ミッドシニア59人、女子A22人、女子Bは26人が戦った。