名護市長が国道58号移設案を官房長官に提示 沿岸部と中心市街地の振興目的で


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国道58号の付け替えについて松野博一官房長官(右)に協力を求める渡具知武豊名護市長=3日、同市の名護漁港

 【名護】名護市の渡具知武豊市長は3日、松野博一官房長官との面談で、名護湾沿岸のまちづくりとして名護漁港と中心市街地を隔てる国道58号の移設要望案などを示し、整備に向けた協力を求めた。

 要望案によると、国道58号の新浦和橋と昭和橋間を漁港側に寄せる形で付け替え、中心市街地につながる県道71号を約45メートル延長する。

 国道58号と県道71号の接続部分に集約型公共交通ターミナルを整備し、市街地と漁港の間は徒歩での移動を中心とした道路とすることを計画している。

 漁港には那覇市との間を約75分で結ぶ高速船の乗船場も整備予定。松野氏は渡具知市長の案内で名護漁港を視察した。

 渡具知氏は「実現には政府・関係省庁の協力が必要となる」と協力を求めた。関係者によると、松野氏は「できるところから各省庁などと連携して取り組んでいく」と応じたという。(長嶺晃太朗)