在沖米軍トップ「沖縄県と意見交換の場をつくり対処」 米軍を巡る問題で玉城知事に意向示す


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在沖米軍トップのジェームズ・ビアマン四軍調整官(左)の訪問を受け、肘タッチを交わす玉城デニー知事=12日、県庁(小川昌宏撮影)

 在沖米軍トップのジェームズ・ビアマン四軍調整官が12日、県庁で玉城デニー知事と面談した。ビアマン氏は在沖米軍を巡る諸問題について「(在沖米軍と県が)さまざまな課題について定期的に話し合う場を作り、その枠組みの中で対処したい」との意向を示した。玉城知事は「建設的な意見交換ができれば、日米両国の協力関係について確認ができる」として歓迎した。

 面談で玉城知事は、普天間飛行場や嘉手納基地周辺での航空機騒音のほか、基地周辺での有機フッ素化合物(PFAS)汚染や米軍基地内での新型コロナウイルス対策、提供施設・区域外の米軍機訓練などに懸念を伝えた。ビアマン氏は「訓練・運用で県民への影響を最大限軽減することは、最優先事項と考えている」などと応じた。

 玉城知事はビアマン氏に来月15日の沖縄の日本復帰50周年記念式典に招待する旨を伝えた。

 ビアマン氏は昨年11月、四軍調整官を兼ねる在沖の第3海兵遠征軍司令官に就任した。当初は今年1月に就任あいさつで玉城知事との面談を予定していたが、新型コロナ感染拡大の影響で延期となっていた。
 (塚崎昇平)