沖縄代表、強敵鹿児島と初戦 粘り強い守りで全国狙う 23、24日に知的障がい者サッカー九州予選


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九州大会へ向け、意気込む県選抜の選手ら

 知的障がい者サッカーの九州ブロック予選会が23、24の両日、長崎県の島原市営平成町多目的広場で行われる。シードの沖縄県選抜は、初戦の準決勝で鹿児島県代表と戦う。優勝チームは10月に栃木県で開催される第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」に派遣される。

 県選抜は主将でセンターバックの新垣優(21)を中心に、粘り強い守りから相手ボールを奪い、攻撃につなげていくサッカーを目標とする。FWの座間味大喜(19)を生かして、シンプルに縦に速い攻撃を意識して得点チャンスを狙う。

初戦に向け、ゲーム調整をする県選抜の選手ら=17日、嘉手納町陸上競技場(新里圭蔵撮影)

 新垣主将は「立ち上がり5分は大きなプレーを意識し、FWのポストプレーを起点に攻撃を組み立てる。守備は4バックなのでDF間の距離を意識し、状況を見て、下からでもボールをつないでいきたい」と意気込む。座間味は「ボールが来たら全てゴールを決める気持ちでいく。縦へのスピードと当たりには負けない自信がある、シュートはコースを狙って確実に決めていく」と決意を込めた。

 チームを指導する長堂嘉元監督(35)は「鹿児島は日本代表候補を3人有する九州で最も手ごわい対戦相手。勝利すればチームが勢い付く」と話す。「沖縄の選手は足元がうまい。細かなパス回しで複数の選手が関わる連係プレーが魅力なので、そこからチャンスを広げて得点につなげたい」と展望した。

(新里圭蔵)