サンゴを知って守ろう オリックス財団が児童に講座、養殖苗作りも 沖縄・浦添市


社会
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サンゴの苗を水槽に置く子どもたち=3月27日、浦添市牧港の沖電開発水産養殖研究センター

 【浦添】オリックス宮内財団(東京都)は3月27日、県内児童養護施設の子どもらを浦添市牧港の沖電開発水産養殖研究センターに招き、サンゴ礁について学ぶ「沖縄サンゴ礁再生プロジェクト 児童体験プログラム」を開催した。

 子どもら約40人が3回に分けて参加した。サンゴ礁の成り立ちや生態について学んだ後、切り取ったサンゴの一部を台座に固定し、サンゴ養殖の苗を作った。苗は3~6カ月後に浦添市または宜野湾市の海に植え付ける予定。

 オリックス・バファローズに所属する県出身の宮城大弥投手から「沖縄の豊かな自然をみんなで守りましょう」と、メッセージ動画も寄せられた。

 参加した生徒(17)は「海で遊ぶのが好きなのでサンゴ礁を守っていきたい」と話した。同財団の袴田美智也事務局長は「未来ある子どもたちに環境保護への興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。

 この体験プログラムは2009年から始まった。コロナ禍で中断し、約3年ぶりの開催となった。

(伊佐尚記)