国連での先住民フォーラム派遣へ資金募る 琉球民族独立学会


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「先住民問題に関する常設フォーラム」に若者を派遣するため、資金を募っている友知政樹共同代表=21日、宜野湾市の沖縄国際大

 【宜野湾】琉球民族独立総合研究学会(友知政樹共同代表)は、25日から5月6日まで米国の国連本部で開催される「先住民問題に関する常設フォーラム」に沖縄の若者を派遣するため、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。友知さんは「世界中の先住民族と交流し、仲間たちが置かれている状況などを学んでほしい」と語った。フォーラムでは文化や教育、人権などに関する先住民問題を議論する。

 以前に参加した友知さんは「先住民の皆さんが自信を持って伝統衣装を着て、自らの文化に誇りを持っている姿に勇気をもらった」と語り、若い人たちにも経験してもらいたいと、若者の派遣を企画した。

 1人を国連本部に送り、ほかに3人がオンライン参加予定。フォーラムでは、国連人種差別撤廃委員会などが沖縄の人々を先住民として認めて勧告していることに日本政府が従っていないことや、辺野古新基地建設の埋め立てに本島南部の土砂が使用される可能性のある問題などをスピーチで訴える計画がある。

 CFは琉球新報のサイト「YUIMA」で5月20日まで実施。サイトはhttps://yuima-okinawa.jp/project/detail/955から。
 (狩俣悠喜)