本番前から豪華なアトラクション 五輪金・喜友名選手ら演武、エイサーや闘牛戦士も登場 復帰50年闘牛


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大勢の観客の前で形を演武する(左から)上村拓也さん、喜友名諒さん、金城新さん=7日、うるま市の石川多目的ドーム(喜瀬守昭撮影)

 【うるま】県復帰50周年記念大闘牛大会は、闘牛の迫力あるぶつかり合いだけでなく、豪華なオープニングアトラクションが組まれた。世界選手権の空手男子形を制覇した喜友名諒さん、金城新さん、上村拓也さん(いずれも劉衛流龍鳳会)の演武などが披露され、本番の取組前から会場のボルテージを上げた。闘牛の取組は、立ち見も含めて約3千人の観客が熱視線を送った。

 アトラクションは闘牛戦士ワイドーショーから始まった。ワイドーは会場の声援を力にし、人類の破滅をもくろむ敵の野望を阻止。ワイドーダンスでは、会場の子どもたちも一緒になって席で踊っていた。

 続いて園田青年会と屋慶名青年会によるエイサーが披露された。園田青年会は一糸乱れぬ力強い太鼓の演舞を見せた。屋慶名青年会はきらびやかな衣装でさまざまな隊列を組み、観客の目をくぎ付けにした。

 アトラクションの大トリは、東京五輪金メダリストの喜友名選手らによる空手演武。張り詰めた緊張感の中、一挙手一投足に気迫がこもり、観客からどよめきの声が上がった。

 本番の取組は、闘牛の攻防にヤグイ(掛け声)や客席からの歓声が響いた。最後まで観戦した喜友名選手は「すごい迫力の闘いを見せてもらった。牛の筋肉も美しかった」と興奮した様子だった。

(古川峻)