【沖縄】昨年11月末に惜しまれつつ閉店した沖縄市中央の中華料理店「北京亭」を復活させる300万円を目標としたクラウドファンディングが5月1日、スタートした。北京亭のファンで店主の仲本兼和さん(85)を応援しようと立ち上がったのは、中央パークアベニューで事務所と店舗を運営する県ローラースポーツ連盟理事の仲本武史さん(54)だ。
武史さんはゴヤケーキや定食丸仲など、コザで閉店してしまった名店の「もう一度食べたい」という多くの声に、街全体で店舗継承を行うシステム化ができないかを考えた。今回は飲食店舗の復活だけではなく、街の店舗の事業や技術を継承していくためのモデルケースを目指している。
クラウドファンディングでは兼和さんの店舗再開だけでなく、営業しながら兼和さんから店舗を継承する人材育成も合わせて行う。
店舗再開に動き出した兼和さんは「85歳からの再スタートでいつまでできるか分からないが、できるだけ頑張ってバトンをつなげたい」と意気込みを述べた。
今回の目標は3段階方式で、100万円達成で餃子を提供できる営業、200万円達成でラーメンなどの麺類を提供できる営業、300万円達成で「北京亭」で提供していた全ての中華料理を提供できる体制を目指す。
武史さんは「ハードルは高いが、地域の理解やファンの気持ちを大切にして、『名店の味を残す』事例を作りたい。また飲食店だけではなく街の名店を継承していくモデルケースとして成功させたい」と意欲を述べた。
支援は千円から可能で、返礼品は北京亭オリジナルステッカーやTシャツなど5種類。締め切りは31日午後11時59分。北京亭の歴史などが紹介されたクラウドファンディングページはhttps://camp-fire.jp/projects/557390/activities/378453から。
(喜納高宏通信員)