【沖縄】おきなわ多文化共生のまちづくり振興会(沖縄市)は2日、コザの歴史を訪ねる「街歩きガイド」を約3年ぶりに再開した。これまで、新型コロナウイルス感染拡大で休止していた。喜納高宏代表(57)がガイドを務め、極東最大の空軍基地である米空軍嘉手納基地の門前街であるコザの戦後史や文化、グルメなどを紹介した。
参加者9人はビル屋上から広大な嘉手納基地を一望しつつ、狭い空間に建物がひしめく民間住宅地や、米軍関係者が住む基地外の広い住宅を見て街の全体像を実感した。
喜納代表は、ベトナム戦争時には多くの米兵がコザの街から戦地へ向かったことも説明。死を覚悟してやけくそになった米兵たちが大量のお金を使って商売は潤った一方、事件事故も絶えなかったことを説明した。
映画「ミラクルシティコザ」のロケ地にもなったゲート通りの老舗タコス店「オーシャン」でコザの食文化も楽しんだ。
問い合わせは同振興会(電話)098(989)9392。
(島袋良太)