空手道、女子は佐久間(古堅)が5大会連続優勝 県少年少女選手権


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 空手道の第18回県少年少女選手権大会最終日は22日、那覇市奥武山町の県立武道館で小学生学年別組手が行われた。6年女子は佐久間美里(みり、古堅)が、中止となった前々回を除き5大会連続で優勝を果たした。同男子は真保栄琉偉(るい、具志頭)が2大会連続の頂点に立った。各学年の優勝、準優勝選手は8月10、11の両日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで開かれる第22回全日本少年少女選手権大会に派遣される。


得意の蹴りでポイント積み上げ
 

 「きょうは負けない」。中止となった前々回大会を除き、女子組手で頂点に立ち続けてきた佐久間美里が決勝で対戦したのは、昨年12月のうるま若獅子杯空手道交流大会で判定負けを喫した与那原瑠唯だった。

6年女子決勝 回し蹴りで攻める古堅の佐久間美里(左)=22日、那覇市の県立武道館アリーナ(ジャン松元撮影)

 苦汁をなめさせられた与那原を相手に、緊張はあったが「逃げず迷わず、出せるものは全て出す」と気合。開始9秒でポイントにつなげ、得意の蹴りを使い、ポイントを積み上げた。

 重心を下げ、動きと返しを速くすることを意識して練習を重ねてきた。初戦の2回戦は危なげなく勝ち進み、「突きも蹴りもかみ合わなかった」3回戦は判定勝ちに。焦りはあったが「一戦一戦を大事に」と臨んだ準決勝は得意の蹴りを3本決め決勝に進んだ。

 「すごいプレッシャーできのうからずっと緊張していた」と言うが、各学年での優勝という目標を達成した。8月の全日本選手権をにらみ、速さをさらに磨いていく。前回は2回戦敗退だったが「今回はベスト4に入りたい。自信は…、少しある」とはにかみつつ言葉に力を込めた。

 「強くなりたい。全国で、世界で通用する選手になりたい」という夢に向かい、県女王は歩みを進める。

(安里周悟)