りゅうせき経常益最高 3期ぶり増収増益 3月期


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 りゅうせき(浦添市、當銘春夫社長)は27日、2022年3月期の連結決算(対象11社)を発表した。前期に新型コロナで低迷した需要の反動増や石油価格高騰と連動した販売単価上昇で、売上高は前期比23・9%増の876億8700万円、経常利益は過去最高となる同21・2%増の39億3400万円を計上し、3期ぶりの増収増益となった。純利益は同28・6%増の27億3600万円だった。

 りゅうせき単体では、売上高が同31・2%増の676億5400万円、経常利益は同27・4%増の36億5千万円、純利益は22・9%増の24億3400万円だった。

 ウクライナ情勢などを受けた原油高を受け、備蓄在庫の評価額が前期比8億5千万円増となり、在庫評価益の増加が連結で過去最高の経常利益につながった。當銘社長は「数字的には過去最高だが、実質は喜ばしい数字ではない」と評した。

 ガソリン販売量は同0・1%減、全油種合計では同5・1%増となった。ホテルや飲食部門では営業利益ベースで赤字と厳しい状況が続いた。當銘社長は19年の大幅なグループ再編の効果が長引くコロナ禍で十分発揮できていないとして、選択と集中で事業再構築を進める考えを示した。

 22年度は、売上高が主要7社の単純合算で21年度比8・9%増の1126億4700万円、経常利益は在庫差益の影響がなくなることなどを見込み同14・4%減の35億8900万円と予想した。 (當山幸都)