「骨太の方針」に人材育成を追記へ 沖縄振興、「観光」と「国家戦略」も


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首相官邸(資料写真)

 【東京】政府は4日までに、2023年度の予算編成や政策の指針となる「骨太の方針」の沖縄振興についての記述で、「人材育成」などの文言を盛り込む方針を固めた。関係者によると、自民党沖縄振興調査会(小渕優子会長)からの要望を受け、3日の政務調査会(高市早苗会長)の全体会議で協議し、方針をとりまとめた。

 追記される見込みなのは、「人材育成」のほか、「観光」と「国家戦略」の3点。

 昨年の骨太方針では、「人材育成を含め、国家戦略として沖縄振興策を総合的・積極的に推進する」と明記していたが、2022年の原案では「人材育成」「国家戦略」の記述が削除されていた。

 調査会の宮崎政久事務局長によると、調査会内で「人材育成は今後の沖縄振興の柱」との方針で意見が一致していた。「所得向上」の文言についても追記を求める検討を進めたが、見送られたという。

(安里洋輔)