モバイルプリンス
楽天モバイルは先月、スマホ向け新料金プランを発表しました。
これまでは月間通信容量1GB(ギガバイト)まで無料で使えましたが、新料金プランでは「通信容量3GB1078円から」に変更となり、実質的な値上げです。
発表後、SNS上では楽天モバイルへの批判が多く投稿されました。料金プランやポイント付与などの特典が変更され、ユーザーにとって使い勝手が悪くなることを「改悪」と呼び、これまでもさまざまな企業が「ネット炎上」してきました。
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楽天モバイルは、携帯電話会社のドコモ・au・ソフトバンクに負けないよう「無料で使える」ことを強みに頑張ってきましたが、企業としてお金を稼がないとサービスを続けられないため、実質的な料金値上げに踏み切ったものと思われます。
過去には「無制限で使うことができる」を売りにしたモバイルWi-Fiルーターの会社が「無制限で続けることができない」と変更し、解約が殺到したこともありました。似た話は繰り返し発生しています。
他の会社と比較して、あまりにも条件が良すぎるサービスなどは「いつか終わってしまう、続かない」【※1】という気持ちで見ていた方が、後からがっかりしなくてすむのかもしれません。
※1 いつか終わってしまう、続かない … スマホの料金プランに限らず、私たちが愛用しているモノ・サービスの企業がどのようにお金を稼いで会社を動かしているかを知るメリットはたくさんあります。例えば、詐欺や詐欺に近いビジネスをしている人たちは「絶対にもうかる」「成功する」などの甘い言葉で私たちを勧誘してきますが、他の企業の状況を知ることで「この話は怪しすぎる」と警戒することができるからです。
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今年4月から成人年齢が引き下げられ、18歳から保護者の同意なく契約ができるようになりました。
りゅうPON!を読んでくれている読者の皆さんが1人で契約するのはもう少し先になるかもしれませんが、今のうちからニュースに接していろいろな情報を吸収し、契約する際の参考にしてもらいたいと思います。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。