荒木、SUP世界大会5位 男子エリート 後半勝負も引き波で出遅れ


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ワールドSUPフェスティバルの男子エリートレースに出場する荒木珠里=4日、スペインのサンタ・ポーラ(EuroTour/Georgiasphoto)

 SUP(スタンドアップパドルボード)の世界大会「ワールドSUPフェスティバル」が3~5日、スペインのサンタ・ポーラで行われ、名護市を拠点に活動する荒木珠里(しゅり)(16)=KANAKA沖縄、NHK学園高1年=が、4日の本戦の男子エリートレース(15キロ)に出場し、5位に入賞した。同レースのジュニア部門では優勝した。5日のテクニカルレース(1キロ)は3位だった。

 荒木珠里は、最も得意とする追い風のダウンウインドを生かして後半に勝負をかけた。しかしコースを外してしまう。近くを走るフェリーの引き波の影響を受けたこともあって出遅れて5位。「優勝を狙えるレースだったので悔しい」と反省を口にした。

表彰される荒木珠里(中央)(EuroTour/Georgiasphoto)

 3回目の世界戦で、序盤には先頭集団に食らいつくことはできた。ただ、これまでの2戦は米国でのレース。環境が異なる初めてのヨーロッパでのチャレンジは、コース取りがあだとなった。

 優勝したノイック・ガリュー(ニューカレドニア)らのコースの攻め方に「世界を思い知った」と受け止める。船の波の影響を受けてしまったことは予想外だったが、「沖縄の荒れた海で練習しているので、ほかの選手よりは波に乗れたと思う」と手応えも感じた。

 24~26日は米国サンタモニカからAPPワールドツアーが始まり、トップレベル選手と競い合う。「ノイックを追い越せるよう、さらに練習していきたい」と闘志をみなぎらせた。 (金良孝矢)