ナンバープレートに首里城 復興へ関心持続狙う


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 県は14日、2022年度第1回「首里城復興推進本部会議」を県庁で開き、首里城の図柄入り自動車ナンバープレートを導入する計画を発表した。国土交通省の「地方版図柄入りナンバープレート制度」を活用する事業で、県内で初。本年度中に県が国交省へ導入の申請をし、一般の意見を基にデザインを決定する。プレートは23年度以降に発行開始となる予定だ。

 地方版図柄入りナンバープレートはこれまで全国50以上の地域で導入され、地域活性化や観光振興に役立つと評価されてきた。県は首里城の図柄入りプレートを導入することで、県民の首里城復興への継続的な関心につなげたい考え。

 デザイン案は現時点で決まっておらず、年内にも県が複数案を提示する。県民の意見を踏まえた上で選定し、フルカラー版とモノトーン版を用意する。ナンバープレートを発行する際、千円以上の寄付をした場合にのみフルカラー版を選択できるようにする。

 県は寄付金総額300万円を目指しており、集まった資金は首里城近辺の交通サービス改善や、観光振興などに資する取り組みへの助成事業に活用する方針。事業用軽自動車と二輪車を除く県内の登録車両であればプレートの発行が可能となる。詳細は県が追って公表する。(当銘千絵)