体操の全日本種目別選手権最終日は19日、東京体育館で決勝を行い、跳馬の安里圭亮(興南高―福岡大出、三重・相好体操クラブ)が15・083点で優勝した。
跳馬の安里圭亮は決勝1本目で、伸身カサマツに2回ひねりを入れる大技「ロペス」を選んだ。試合では初めて挑戦し「手をつく部分からうまく入れていた。着地も1歩で抑えることができた」と納得の演技だった。勢いをそのままに、2本目は絶対の自信を持つ得意技「リ・セグァン」で挑んだ。持てる力を出し切り、こちらも着地を1歩までに抑えた。
右足のすねに完治の難しい疲労骨折を抱える。万全と言えない中でも「体はいい状態だった」。予選で4位につけると、決勝で頂点をつかんだ。
「今シーズンは他に大きな大会はなく、この試合に懸けていた」と言う。会心の内容と最高の結果に声を弾ませた。
全日本シニア選手権が9月に予定されている。これまで種目別跳馬で2連覇し、3度の頂点を手にしている。「少し間が空くので、体を休めてシニア選手権に挑みたい」。充電期間をはさみ、力を蓄えて3連覇に挑む。
(大城三太)
◇体操 全日本種目別選手権最終日(19日・東京体育館)
【男子】
▽跳馬(1)安里圭亮(相好ク)15・083点(2)内田(茗溪ク)14・750点(3)小森(相好ク)14・533点