ラフテーが「100年フード」 本部町応募、県内初「伝統」部門に


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「100年フード」に認定された「ラフテー」

 【本部】文化庁の認定制度「100年フード」にこのほど、沖縄県本部町観光協会(當山清博会長)が応募した豚肉料理「ラフテー」が認定された。地域に根付く食文化を継承するための取り組みで、県内での認定は初めて。當山会長らは1日、会見し認定を報告した。

 ラフテーは沖縄の正月や清明などで出される重箱料理の一つとして知られる。かつて保存食として各家庭で作られていた。今回の認定では江戸時代以前から伝わる「伝統」部門に選ばれ、有識者特別賞も受賞した。

 町内でカフェを経営する小濱克也さん(65)は祖母からラフテーの味を引き継いだ。「まさか認定されるとは思わなかった。この先100年もおいしい味を伝えていきたい」と認定を喜んだ。當山会長は「もとぶラフテー」としてブランド化を目指しているという。「祭事や歴史から生まれたラフテーを多くの人に食べてもらいたい」と話した。

 小濱さんのレシピを基に製造されたラフテーは、町内の飲食店やホテル13カ所で味わうことができる。 (長嶺晃太朗)